昼キャバと夜キャバの掛け持ちとは?メリットと向き不向き
昼キャバは、昼から夕方に営業するキャバクラです。夜キャバは、夕方から夜に営業する一般的なキャバクラを指します。どちらも接待をするお店なので風営法の許可営業にあたり、夜のお店も営業は原則0時まで、条例で延長が認められた地域でも1時までと決まっています。そのため「朝まで働きっぱなし」にはなりません。ここでは、2つを掛け持ちする働き方の全体像を整理します。
昼キャバと夜キャバの違いを3つの軸で整理
掛け持ちを考える前に、まず両者の違いを押さえておきましょう。違いを知っておくと、それぞれのお店で求められる役割を切り替えやすくなります。
- 営業時間:昼キャバは昼〜夕方(例:12時〜18時頃)、夜キャバは夕方〜0時頃(延長が認められた地域は1時まで)が目安です。お店によって異なります。
- 客層:昼は休日のお客様、シフト勤務の方、夜は飲めない事情がある方など、落ち着いた雰囲気の方が比較的多めです。夜は仕事帰りの会社員や接待利用など、幅広いお客様が来店します。
- 時給・バック:一般的に夜のほうが時給は高めです。昼は時給が控えめなぶん、ノルマがゆるめ、未経験でも入りやすいといった特徴を打ち出すお店もあります。
同じ「キャバクラ」でも、昼は会話中心でゆったり、夜は指名やボトルの動きが活発という違いがあります。掛け持ちでは、この空気感の差を理解しておくことが大切です。
掛け持ちするメリット
昼と夜を組み合わせる一番のメリットは、生活リズムや体力に合わせて収入を調整しやすいことです。夜だけで稼ごうとすると出勤日数を増やすしかありませんが、昼を組み合わせれば「無理のない時間帯で働く日」を作れます。
- 夜の出勤を減らしても、昼のシフトで収入の土台を確保できる
- 昼のお店で接客の基本を練習し、夜のお店で指名につなげるといった使い分けができる
- 片方のお店が閑散期に入っても、もう片方で収入の落ち込みをカバーしやすい
- 2つの客層に触れることで、話題の引き出しや対応力が自然と増える
特に未経験の方は、まず昼キャバで雰囲気に慣れ、夜キャバを少しずつ増やすという段階的な始め方ができるのも安心材料です。
向いている人・慎重に考えたい人
掛け持ちは誰にでもおすすめできる働き方ではありません。自分のタイプと照らし合わせてみてください。
- 向いている人:予定管理が得意な人、気持ちの切り替えが早い人、短時間でも集中して働きたい人、収入を段階的に増やしたい人
- 慎重に考えたい人:睡眠時間が乱れると体調を崩しやすい人、お酒に弱い人、ひとつのお店でじっくり指名を育てたい人
また、お店によっては他店との掛け持ちを禁止していたり、近いエリアの同業店はNGとしていたりします。面接の段階で掛け持ちしたいことを正直に伝え、ルールを確認しておくとトラブルを防げます。隠して働くと、発覚したときに信頼を失う原因になるので避けましょう。
昼キャバと夜キャバのシフトの組み方
掛け持ちを長く続けられるかどうかは、シフトの組み方でほぼ決まります。ここでは代表的な3つのパターンと、お店へのシフトの伝え方を紹介します。
パターン1:同日に昼と夜を両方入れる「ダブル出勤」
同じ日に昼キャバと夜キャバの両方に出る組み方です。たとえば昼キャバに13時〜17時、夜キャバに20時〜0時で入れば、1日で8時間働けます。メイクやヘアセットを1回で済ませられるので、準備の手間とお金を抑えやすいのが利点です。
ただし、休憩なしで連続して入るのはおすすめしません。最低でも2〜3時間は間を空け、食事と仮眠、メイク直しの時間を確保しましょう。
- 昼のお店と夜のお店は、移動時間が30分以内程度の距離だと負担が少ない
- ダブル出勤は週2〜3日までにとどめ、翌日は休みか昼のみにする
- 夜の終業後は送りや終電を確認し、帰宅手段を前もって決めておく
効率がよいぶん疲れもたまりやすいので、「稼げる日に集中して入る」使い方が向いています。
パターン2:曜日で分ける「昼の日・夜の日」
平日は昼キャバ、金曜・土曜は夜キャバ、というように曜日で分ける方法です。1日に1店舗だけなので体への負担が少なく、初めて掛け持ちする方に最もおすすめしやすい組み方です。
夜キャバは週末に来店が増える傾向があるため、週末に夜を入れると指名や延長のチャンスをつかみやすくなります。一方、昼キャバは平日に安定して入れるお店も多く、生活リズムを整えやすい点が魅力です。
- 夜の出勤翌日は昼のシフトを入れない(睡眠を優先する)
- 「昼→夜」の順で曜日を並べると、生活リズムを少しずつ後ろにずらせる
- 週に1日は両方とも休む日を固定し、体と気持ちをリセットする
このパターンは、昼職や学業との両立を考えている方にも応用しやすい組み方です。
パターン3:季節によって昼と夜の比率を変える
一年中同じシフトで働く必要はありません。キャバクラには来店が増える時期と落ち着く時期があり、それに合わせて比率を変えると効率よく稼げます。
- 12月や歓送迎会シーズン:夜の来店が増えやすいので、夜の比率を上げる
- 年明けや夏など落ち着きやすい時期:昼の比率を上げ、体力を温存する
- 体調を崩しがちな時期:夜を減らし、昼中心にして回復を優先する
比率を変えるときは、どちらのお店にも早めに相談しておくことが大切です。急な変更が続くと、シフトの希望が通りにくくなることがあります。「来月から夜を週3にしたい」といった形で、月単位で伝えるとスムーズです。
両方のお店へのシフト提出と伝え方のコツ
掛け持ちで一番起こりやすいトラブルは、シフトの重複や時間の勘違いです。2店舗の予定を1つのカレンダーアプリにまとめ、色分けして管理しましょう。
- シフト提出の締め切り日を両店分メモしておく
- 先に提出が必要なお店から予定を埋め、もう片方は空いている枠で調整する
- 同日ダブル出勤の日は、昼のお店に「この日は〇時までで上がりたい」と事前に伝える
- 欠勤や遅刻の連絡は、それぞれのお店に別々に必ず入れる
お店側も掛け持ちを理解していれば、無理に延長を頼まれることは少なくなります。正直に予定を共有することが、両方のお店から信頼される近道です。
掛け持ちで崩れやすい体調を守る方法
昼と夜を行き来する働き方は、睡眠・食事・お酒の3つが乱れやすくなります。ここでは、掛け持ちならではの体調管理のポイントを紹介します。
昼から夜への「切り替え時間」の過ごし方
同日ダブル出勤の場合、昼と夜の間の時間をどう過ごすかで、夜の接客の質が大きく変わります。ここをカフェで何となく過ごしてしまうと、夜のお店に着く頃にはぐったりしてしまいます。
- 食事:夜はお酒を飲む可能性があるため、空腹で出勤しないよう軽めの食事をとる。消化のよいおにぎりやスープ、たんぱく質が入ったものが目安
- 仮眠:20〜30分程度の短い仮眠で頭をすっきりさせる。長く寝すぎるとかえってだるくなりやすい
- 水分補給:昼の接客で飲んだお酒がある場合は、水やお茶をしっかり飲んでおく
- メイク直し:夜の照明に合わせて、ハイライトや口紅を少し濃いめに足す
ネットカフェやレンタルスペースなど、横になれる場所を事前に探しておくと、休憩の質がぐっと上がります。
睡眠リズムを崩さない工夫
掛け持ちで最も大切なのは睡眠です。夜キャバの日は帰宅が深夜になり、翌日に昼キャバがあると睡眠時間が足りなくなりがちです。
- 夜の出勤翌日の午前中には、予定を入れない
- 帰宅後はスマホを見る時間を決め、寝る前の画面を見る時間を短くする
- 遮光カーテンやアイマスクを使い、朝の光で目が覚めないようにする
- 休日も起きる時間を大きくずらしすぎない(2時間以内のずれが目安)
睡眠が足りない状態で働き続けると、肌荒れや集中力の低下だけでなく、接客中の表情にも疲れが出てしまいます。「眠れなかった週は夜を1日減らす」など、自分なりのルールを作っておくと安心です。
お酒の量を両店合計でコントロールする
昼キャバでもお酒が出るお店は多くあります。昼と夜で飲むと、1日の飲酒量が思った以上に増えてしまうので注意が必要です。お酒を飲めるのは20歳からという点も、あらためて確認しておきましょう。
- 昼はノンアルコールやソフトドリンク中心にし、夜に備える
- お酒と同じくらいの量の水を合間に飲む
- 「今日はダブル出勤なので」と、お店のスタッフに飲む量を相談しておく
- 体調が悪い日は無理に飲まず、ソフトドリンクに切り替える
お酒を飲めなくても、会話や気配りで指名を取っているキャストはたくさんいます。飲むことを無理に頑張るより、長く健康に働けることを優先しましょう。
衣装・メイク道具を「持ち替えセット」にする
昼と夜でドレスの雰囲気を変えるお店も多く、昼は落ち着いたワンピース、夜は華やかなドレスが求められることがあります。荷物が多くなりがちなので、あらかじめ持ち替えセットを作っておくと準備が楽になります。
- 昼用・夜用でポーチを分け、夜用には濃いめのリップやラメ、つけまつげを入れておく
- ドレスはシワになりにくい素材を選び、たたんで持ち運べるようにする
- ヒールは足に合うものを1足に絞り、移動中はフラットな靴にする
- お店にロッカーがあれば、夜用ドレスを置かせてもらえるか相談する
荷物を軽くすると移動の疲れも減ります。身だしなみを整える時間を短くできれば、そのぶん休む時間を確保できます。
昼キャバ×夜キャバ掛け持ちの月収シミュレーション
ここからは、掛け持ちした場合の月収を3パターンで試算します。あくまで「時給のみ」で計算した目安で、実際の収入は地域・お店・バックの有無によって大きく変わります。
シミュレーションの前提条件
今回は東京のお店を例に、次の条件で計算します。数値はあくまで仮定であり、お店や地域によって異なります。
- 昼キャバの時給:2,000円(東京では1,500〜3,000円程度が目安。お店により異なる)
- 夜キャバの時給:3,000円(東京では2,500〜5,000円程度が目安。お店により異なる)
- 1か月:4週として計算
- 含まないもの:指名バック・ドリンクバック・同伴バックなどの歩合、交通費、各種控除
時給はどの地域でも、その都道府県の最低賃金(東京は1,280円)を下回ることはありません。また、雇用契約で働く場合は、22時〜翌5時の時間帯に25%以上の深夜割増がつきます。業務委託の場合は扱いが異なるため、契約形態は必ず確認しましょう。
パターンA:夜メイン+昼は週1回
夜キャバを中心に、昼キャバを補助的に入れるパターンです。夜で指名を育てつつ、昼で安定収入をプラスしたい方に向いています。
- 夜キャバ:週4日×5時間×3,000円×4週=240,000円
- 昼キャバ:週1日×5時間×2,000円×4週=40,000円
- 合計:280,000円(時給分のみの目安)
月の出勤日数は20日です。夜が中心なので、指名やバックがつけばさらに上乗せが期待できます。その一方で、夜型の生活になりやすいため、昼の出勤日は夜の翌日を避けて設定するのがおすすめです。
パターンB:同日ダブル出勤を週3回
昼と夜を同じ日に入れ、出勤日数を少なく抑えるパターンです。「休みの日をしっかり確保したい」という方に向いています。
- 昼キャバ:週3日×4時間×2,000円×4週=96,000円
- 夜キャバ:週3日×4時間×3,000円×4週=144,000円
- 合計:240,000円(時給分のみの目安)
出勤日は月12日で、残りの日をまるごと休みにできます。ただし1日の拘束時間が長くなるため、間の休憩をしっかりとることが前提です。体力に自信がない方は、まず週2回から試してみましょう。
パターンC:昼メイン+夜は週1回
昼キャバを中心に、週末だけ夜キャバに入るパターンです。未経験の方や、生活リズムをなるべく崩したくない方に向いています。
- 昼キャバ:週4日×5時間×2,000円×4週=160,000円
- 夜キャバ:週1日×5時間×3,000円×4週=60,000円
- 合計:220,000円(時給分のみの目安)
夜は週1回でも、来店が多い週末に入ることで指名のきっかけをつかみやすくなります。慣れてきたら夜を週2回に増やすなど、段階的に調整できるのがこのパターンの強みです。
手取りを考えるときに確認したいお金と契約のこと
上の金額は「総支給の目安」で、実際に受け取る金額とは異なります。掛け持ちでは、お金と契約に関する確認がひとつのお店で働く場合より大切になります。
- 契約形態:雇用契約か業務委託かで、深夜割増や保険の扱いが変わります。両店の契約書を確認しましょう。
- 引かれる項目:源泉徴収、送り代、厚生費などがお店ごとに設定されている場合があります。罰金のような天引きは法律上のルールがあるため、不明な項目は必ず説明を求めましょう。
- 確定申告:2か所以上から給与を受け取っている場合などは、原則として確定申告が必要です。業務委託の報酬がある場合も申告が関わってきます。詳しくは税務署や税理士に確認しましょう。
- 労働時間:雇用契約で2店舗に勤める場合、労働時間は通算して考えるルールがあります。働きすぎにならないよう、両店の合計時間を把握しておきましょう。
給与明細は2店舗分とも保管しておくと、申告のときに困りません。
まとめ
昼キャバと夜キャバの掛け持ちは、体力や生活に合わせて収入を調整できる、柔軟な働き方です。最後に、無理なく続けるためのポイントを振り返ります。
シフトは「自分に合ったパターン」から始める
同日ダブル出勤、曜日分け、季節で比率を変える方法など、シフトの組み方はいくつもあります。最初から欲張らず、体への負担が少ない曜日分けパターンから始めるのがおすすめです。慣れてきたら夜の日数を増やしたり、ダブル出勤を取り入れたりして、自分にとって一番働きやすい形を探していきましょう。どちらのお店にも掛け持ちしていることを正直に伝え、シフトは早めに提出することが、長く両立するための基本です。2店舗の予定をひとつのカレンダーで管理すれば、重複や勘違いも防げます。
体調管理は睡眠とお酒の量が最優先
掛け持ちで一番崩れやすいのは睡眠のリズムです。夜の出勤翌日に昼の予定を入れない、昼から夜への間に食事と仮眠をとるなど、自分なりのルールを決めておきましょう。お酒も両店合計で考え、昼はソフトドリンク中心にするなど量をコントロールすることが大切です。体調が悪いときは無理をせず、出勤を減らす勇気も必要です。健康を保てていれば、接客の表情や会話にも余裕が生まれ、それが指名やリピートにつながっていきます。
収入は「目安」で考え、契約と申告を確認する
今回のシミュレーションでは、時給分だけで月22万〜28万円程度が目安になりました。ただし、時給やバックはお店や地域によって大きく異なり、引かれる項目もお店ごとに違います。面接や体験入店の段階で、時給・契約形態・控除・掛け持ちのルールをしっかり確認しておきましょう。2か所以上から収入がある場合は、確定申告が必要になることもあります。不安な点は税務署や税理士に相談しながら、安心して掛け持ちを続けてください。